今年も天皇杯が始まった
そして今年も宇都宮徹壱氏がスポーツナビで連載をするようだが、正直、失望した
同じ過ちを繰り返した氏に対し、私は残念とは言えない
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/emp_cup/85th/column/200509/at00006067.html
まずグルージャ盛岡をベースに考えすぎたコラムであること
そして、佐川印刷を「佐川グループ」と一まとめに考えていることだ
氏のコラムに関しては昨年も吉田鋳造師匠がhttp://gzeppelin.web.infoseek.co.jp/rn003_41.htmlで残念だと発言しているように、バイアスのかかりすぎたコラムだと思う
それが昨年はザスパであって、今年はグルージャだったということだけ。
グルージャを注目したい気持ちは理解する
「Jリーグを目指す」それだけでマスコミは注目するだろうし、判りやすい目標は一般市民を巻き込み、その上でネタになるだろう。
しかし、それだけがサッカーなのかと言ったら違う
同じ松江の試合を取り上げるならなぜ草サッカーから強化をし、「いつかは島根からJリーグ」を目標にするFCセントラル中国にもスポットを当てないのか
1日2試合・ホームになるチームが1個だけを批判するのであれば、そのホームになったチームにも敬意を表し、なんらかの形で文章にして欲しかった
もしかしたら2回戦も同じ松江で取材をし、FCセントラル中国を取り上げるつもりなのかも知れないが
さらに佐川印刷SCを「東京の佐川急便東京SC、広島代表の佐川急便中国と同じ、佐川グループの強豪である。」と紹介したことだ。
これは佐川のサッカーを知らない人間がよく陥る大きな間違いであって、おそらく佐川印刷を佐川急便の子会社・同じものと考えているのだろう
実際は佐川急便は支社間でのライバル心を煽るために各地域で独立して強化を行っていて、東京も大阪も中京も中国も京都もまったく別のチームなのである。
それどころか、印刷に関しては別会社で一応、佐川スポーツフェス、いわゆる佐川社内大会には参加しているが会社間の交流は薄い
もともと印刷はhttp://www.spcom.co.jp/の沿革にもあるように、キノシタ印刷というまったく別の会社であった。
佐川急便の印刷を一手に引き受ける際に社名を変更した経緯があるくらいだ
その辺りの会社間の関係を知っておかないと佐川のサッカーは語れない。印刷が佐川第三のJFLチームと思ったら間違いなのだ
試合については最初に「はっきり言ってグルージャひいきbyJOQR」な書き口でいくと宣言されているので文句は言いません。
ただ、グルージャの選手は仕事を休めず参加できなかったが印刷は会社の理解があるから全員参加できた、という趣旨のことを書くのはおかしいのでは?
印刷だって氏が冒頭に書いているが国体参加という大きなハンデを背負っていた、国体終了から京都に帰らずそのまま松江で練習をしていたのだし。
県協会や会社の理解は確かにあるだろう、ただ、それがある印刷はずるいと読み取れる文にしたのは疑問が多い
そして、宇都宮氏に私は言いたい
JFLの現場・各地域リーグの現場をお願いだから回ってみて欲しい。
Jリーグを目指すという判りやすい旗印を掲げたチームだけじゃないんだ、JFLでやっていく選択をしたチーム・選手だって同じようにがんばっているんだというのを知って欲しい
昨年に引き続き、今年のこのコラム
正直、地域リーグ・JFL以下を主戦場としている人には残念極まりないと思うのだが・・